美栄子は担当の高木と共に喫茶店で打ち合わせ。話題はさきえへ。
『最近、古部原先生、調子が良いみたいだね、良い原稿届いてるよ』
素っ気なく返事する美栄子を見て二人の間に何かあったことを察知する高木。何があったのか尋ねていく。美栄子とさきえはここ数ヶ月会っていなかった。
原因は映画発表時の発言である事は明白だと感じていた美栄子。
しかし、高木は原稿もしっかりとあがって送ってきて、通話した時は不機嫌な感じもしなかったと語っていく。
『そりゃぁ、あなたには不機嫌にしないわよ』
美栄子は語る。
自分とさきえの性格は真逆だけど男の好みは似ていると高木に伝えていく。彼女とはビジネスパートナーであり、恋愛感情がない事を告げる高木。
それなら私ともそうじゃない…と語りかけていく美栄子。
『バーカ…お前とは共犯者だよ』
取り敢えず、さきえは漫画に集中していれば大人しいといったことで上手くまとめていく美栄子。
場面転換。
さきえのは整形手術は順調に経過していた。そして顔の包帯を取る日。変わった自分の顔を見て驚愕するさきえ。
『見返してやる』
美人に変貌を遂げたさきえ。
彼女は美栄子から全て奪ってやるといった強い覚悟を持って行動を起こしていく。
場面転換。
美栄子の自宅にて泊まっていた高木。明日の朝が早いので帰る身支度をしていく。そんな中、美栄子のスマホに大量の通知が来る。
内容を見て仰天。
整形したさきえが動画を通してシスの月について言及をしていたのだ。
『私がシスの月、本当の作者の古部原さきえです。シナリオも作画もすべて私一人で担当してきました』
さらに美栄子と高木の不倫関係まで暴露していく。最後にとどめの事実を暴露。
『あいつら二人で私の大事な作品…シスの月のい印税を盗んでいます』
さきえの暴露によって社会的死に追いやられていく美栄子と高木。
ここで美栄子がある企てを思いつきます。
全ての責任を自分が被って死ぬ。そして生まれ変わると…。
さきえの巻き起こした騒動は大反響。美栄子達はバッシングを受けていく。そんな世間の様子を見て蛇原が語っていく。
『愛憎ってのは犯罪なんか目じゃねーんだよ…火消しを間違えば一発退場だぜ、この二人』
一方、美栄子はさきえを整形した医師のオスカーを尋ねていた。彼は裏世界で有名な医師。整形だけなくオスカーは洗浄と称して依頼者に新しい人生を与える手段も持ち合わせていた。
場面転換。
世の中では美栄子が自殺した事になっており、シスの月の件についてはほとぼりが冷めつつあった。
そして美栄子。
彼女は死んだ事になっており、顔をかえて新たな人間の人生を歩む手配をしていた。シスの月で稼いだお金も隠し持っていた美栄子と高木。
新しい顔、新しい土地で再出発を考えていく。
そんな二人の居場所に登場するさきえ。
『高木さぁん…お願いがあるんですけどぉ…お願いですからぁ』
ナイフ片手に高木に近寄っていくさきえ。
しかし、さきえがナイフを刺した先は美栄子であった。さきえにとって高木は邪魔者でしかなかった。さきえが愛していたのは高木ではなく美栄子だったのだ。
美栄子を刺したさきえ、続いて自身もナイフで刺していく。最終的に生き残った高木は横領の罪で逮捕。
場面転換。喫茶店「裏林檎」。
『最初から気付いてたんでしょ?女同士だって』
『女の目を見りゃわかるさ全部…もうあんな思いはコリゴリだからな』
意味深な発言をする蛇原。ここで第11話は終了。
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