『もう10年経つのか…雪子と出会ってから…』
蛇原の言葉から場面は7年前へ遡っていく。フルーツTVショッピングなる番組に出演する蛇原。過去、彼はテレビ通販会社の社長をしていたのだ。
アップルジュースを1本3万円で売りつける蛇原。そんな彼のテレビショッピングを見て驚愕するのが鬼島組の茨鬼であった。この時はまだ組員だった茨鬼。
『高ぇ…ヤクザより性質わるいぜ…蛇ヤン…』
茨鬼達のもとへ当時の鬼島組若頭補佐である青井が現れる。彼は蛇原が売りつけていたアップルジュースを購入していた。そして茨鬼達に健康に「効く」といって飲ませていく。
ただのアップルジュースな事を知っている茨鬼。苦笑いしつつ美味しく飲み干していく。
場面転換。
蛇原はアジアの芸能を束ねるショービジネスの女王である敬愛羊子のもとを訪れていた。彼女にお土産と称して大金をプレゼントしていく蛇原。
『あら♥わかってるじゃないステキよ蛇ちゃん…お土産はもっとステキ♥』
羊子に感謝の言葉を述べていく蛇原。
ここまでお金儲けが出来たのは羊子のおかげであると…。
『あの男に近づきたいだけでしょう?』
蛇原は羊子に今まで約20億円以上もお金を納めてきていた。しかし、その金額でもまだ消費税程度の納金だと伝えていく羊子。
『必ず…納得できる金額を用意してあの男の所にたどり着きますよ…必ず』
『急ぎなさい♥』
意味深なやり取りをしていく蛇原と羊子の二人。
場面転換。
蛇原と茨鬼の関係が明かされていく。二人は幼少期からの親友であった。
『俺が裏社会でのし上がり蛇は表で金を集める…必ずあの男の所にたどり着く』
場面転換。
日本空港に足を踏み入れる雪子の姿。
『竹取の翁には話を通してある…というか…お前さんが日本で頼れるのは翁だけさ…』
過去のピアノのレッスンで雪子に厳しく当たった先生の女性と共に日本を訪れる雪子。
『あいつは怪物…ただ死なせる訳にはいかない…その為にお前が必要なのよ…』
『雪子…私がついていくのはここまでよ…さようあんら不要ない子よ…』
意味深な言葉を告げて涙を流して雪子とお別れしていく先生。
場面転換。
景気のいい蛇原は社員に臨時ボーナスを配っていく。そんな中、副部長である猫田だけは現金ではなく、蛇原の家に遊びに行きたいと言い出していく。
蛇原の豪邸ではしゃぐ猫田。
場面転換。
クリスマス特別セールのサイトがぱっとしないと部下に注文していく蛇原。担当は猫田であったが、最近は会社を休んでいる事が多いと聞かされていく。
すると社内に強面の男性達が訪れてくる。
『蛇原…麻薬取締法違反で逮捕する』
まったく身に覚えのない罪状で連行されて取り調べを受けていく蛇原。実は蛇原の自宅のソファから合成麻薬が出てきたと語る刑事。
弁護士を呼べと叫ぶ蛇原。
同時に思い出していく。自宅のソファに猫田が座っていた事を…。
猫田を呼ぶよう刑事に指示を出す蛇原。
そして刑事は蛇原の交友関係を洗い出していく。鬼島組の茨鬼との関係も知っていた刑事。
二人は同級生であり、蛇原にとっては元恋人の兄貴でもあった。
『親友だよなぁ…恋人の兄貴で親友…兄弟みたいな関係だったんじゃないのか…?』
茨鬼とは10年以上も会っていない事を伝えていく蛇原。
『かわいそうな事をしたなぁ…茨鬼みさき』
刑事がそんな事を口にすると蛇原の怒りが刑事に向けられていく。
そして蛇原は何も語らず5日間が経過。
とにかく猫田と弁護士を呼んでほしい懇願する蛇原であったが相手にしてもらえていなかった。そんな中、刑事が猫田について明かしていく。
『お前が疑う男…猫田ってヤツは今朝、遺体で発見されたよ…』
耳を疑う蛇原。
第12話はここで終了。
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