ただ、因果に呑まれて死ぬのなら、いっそ毒リンゴを食べなさい…
冒頭、こんな意味深な言葉からスタートしていく第1話。
ハイライトを浴びていくのはアイドルグループ「シンデレラ」メンバーである灰谷硝子(はいたにしょうこ)である。硝子は最近になってMCを任されるようになって勢いづいていく。
そんな彼女に労いの言葉をかけていくのが同メンバーである田母神継子(たもがみけいこ)である。彼女はメンバーで一番人気。
『キンチョーしちゃって継子ちゃんのようにはいかないよ』
謙遜する硝子。
そんな彼女を応援する継子であったが…裏ではどこか冷たい視線を硝子に送っていく。そして継子の裏の顔が明かされる。彼女は女子トイレに入ると硝子の写真を見ながら「しねしね」と呟いていたのだ。
翌日、学校に遅刻してくる硝子。
教室では転校生の紹介が行われていた。転校生・白波雪子(しらなみゆきこ)は硝子の隣の席へやってくる。
場面は変わって硝子の自宅。
彼女の身の上話が明かされていく。両親を飛行機事故で亡くしてしまっている彼女。今は保険金とアイドルのバイトで何とか生活をしていた。
そして某掲示板に自身のアンチスレが立ち上がっている事に気づく硝子。
見ていくと誹謗中傷の数々であった。
某掲示板の噂話はメンバーの間にも飛び火。メンバー内でも陰口を叩かれるようになっていく。
学校では雪子を昼食に誘って屋上にて二人でお昼タイム。そんな中で悩みを打ち明けていく硝子。すると立ち上がって制服を脱ぎだしていく雪子。彼女の体は無数の傷跡だかけであった。
『誰しも傷を抱えて生きてるものよ、見える見えないに関係なくね』
雪子はさらに傷を抱え込みきれなくなったら私を呼んで…そう伝えていく。
そして硝子が属するアイドルグループ内で苛めが横行していく。もちろんターゲットは硝子である。首謀者は継子であった。彼女はファンのオタクを誘惑してアンチ硝子をしてもらっていた。そして日を追うごとに硝子に対する嫌がらせはエスカレートしていく。
死者を冒涜するような嫌がらせも受けて耐えきれなくなっていく硝子。彼女は屋上から飛び降りようとしていく。
そんな彼女を引き止めるのが雪子である。そして冒頭の言葉である。
雪子はシンデレラの物語を語りつつ、硝子に復讐する覚悟はあるのか問いかけていく。同時に選択権のなかった硝子。雪子が語る通りに行動を起こしていく。
『物語が裏返ったわ…あなたの死を代償に復讐は必ず遂げられる』
夜、継子の従順な下僕であるオタク男を待ち伏せする雪子、蛇原、いぶきの3人。
格闘技経験のあったオタク男だがいぶきの圧倒的な怪力の前に叩き潰されていく。そして3人はオタク男を拘束。雪子が彼に脅しをかけていく。
『あなたもこの物語の登場人物だからその役割をしっかりと教えてあげる…』
場面は変わって継子。
彼女の前に現れるオタク男。彼はスタンガンで継子を気絶させて拉致していく。そして廃工場のような場所で継子を拘束。オタク男は継子の両足を切断させており『一生一緒に暮らしていこう』と告げていく。
翌日、喫茶店「裏林檎」で目を覚ます硝子。
蛇原は雪子の行動を珍しく見ていた。
『珍しいな殺さないなんて…本来なら復讐者は復讐と同時に死んで遺体を回収される…』
ニッコリと笑みをこぼしていく雪子。
そして彼女は「Mutti(ムッティ)」と呼ぶ人物と意味深なやり取りを行っていく。
裏林檎 各話ネタバレ一覧
裏林檎 1話〜5話ネタバレ一覧